適材適所の考え方は、転職における職種選びに有効です。仕事探しは適所探しと置き換えても良いかもしれません。持ちうるスキル、技能を生かせる仕事を見つけることによって、多くの収入を得たり、やりがいを感じて働くことができるからです。その際大事なことは、自分の能力というものを客観視することです。何を得意とするのか、普段の業務の中ではなかなか気づかないこともあります。そこで、敢えて分析することも時には必要になります。
さらにもう一つ心得ておいて欲しいことは、今の自分が完成された姿であると思わないことです。身に付く能力はキャリアを重ねることで変わりますし、その意味では将来を見据えることも必要になります。それを踏まえて自分に合いそうな仕事選びをする必要があります。つまり、今の自分には活躍できない職場であっても、働く環境によっては、それにふさわしい能力を備えることができるという見込みもあるのです。そのような点も合わせて考えると、現在の職場が自分には合ってないと思っている人も、もう少し頑張ってみる価値を見いだせるかもしれません。就業期間が短い間は、自分に合わないと判断するのは早い場合もあるのです。
もちろん、何年も我慢する必要はありませんので、ある程度のタイミングで自己判断をすることは大事です。しかし、簡単に見切りをつけて安易に転職を繰り返しても、自分に合った仕事が見つかるとは限りません。もしも転職を考えるのであれば、自分の性格、能力の伸びしろ、求める条件を十分に分析することがポイントになります。
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